東洋経済 『ブログキャスター』 編集部です。
先日、某官庁を取材で訪ねたときのこと。
敷地の入り口で警備員に身分証明書を見せて、中に入ろうとしたら、
いつもと違う対応に戸惑う場面がありました。
その官庁は、建物に入る前に受付があります。
そこではセキュリティが徹底しています。訪問先、訪問目的、
アポの有無などを専用の用紙に書き込んで、受付担当者に渡した後、
身分証明書を見せてから、訪問先に内線で確認して、
ようやく中に入れるという仕組みになっています。
受付でのセキュリティがしっかりしているからなのでしょうが、
これまで、敷地の入り口では身分証明書を見せるだけでした。
ところが、その日、
敷地の入り口で私に対応した警備員はこんなことを言い出しました。
「どこへ行かれるのですか?」
「●●(某官庁)ですけど」
「そうじゃなくて、訪問部署です」
「えっ? そんなの今まで聞かれたことありませんよ」
「それは、今まで対応した者がちゃんとしていないんです」
「受付があるのに言う必要があるんでしょうか?」
というようなやり取りでした。議論するのも面倒になったので
「■■(訪問先の部署)に行くんですけど … 」 と伝えると、
ようやく通してくれました。
しかし、私にはこのやり取りがまったくムダに思えました。
もともと受付でのセキュリティがしっかりしているし、
アポがあるかどうかも確認してから、ようやく中に入れるのに、
敷地の入り口で訪問部署を伝える必要なんて、
まるで意味がないと思うからです。
実際に、その警備員も私の訪問部署を聞いただけで、
アポがあるかどうかを確認する作業はしていませんでした。
アヤシイ人間を牽制するにしても、効果があるとも思えません。
その後、その官庁に何度か取材で行きましたが、
敷地の入り口で警備員に呼び止められることはありません。
あれは、いったい何だったのか。警備員の個人プレイだったのか、
本当はセキュリティがもっと厳しいのか。
今だに疑問は残りますが、
個人的には 「過ぎたるは及ばざるがごとし」 という格言は、
やはり言い得て妙だと思いました。
(Fr)


