東洋経済 『ブログキャスター』 編集部です。
『週刊東洋経済』 6月29日 (月) 発売号の大特集 「鉄道進化論」 の取材で、
本誌編集部のスタッフが全国を駆け巡り、たくさんの電車に乗り、
多くの関係者のみなさまに取材をしました。
その甲斐あって、充実した特集になったという自信はありますが、
反面、多くのエピソードを削らざるを得ませんでした。
そこで、ブログキャスターでは 「増発便」 として、
本誌に掲載できなかったエピソードを、できる限りご紹介していきます。
第1回は 「フリーゲージトレイン取材日誌」 です。
列車の車軸の間隔を変えることにより、
新幹線の線路と在来線の線路のどちらでも走れるのが、フリーゲージトレイン。
英語でいうとGage Changeable Train = 軌間可変電車、なのですが、
日本では、なぜかフリーゲージトレインと呼ばれています。
そのフリーゲージトレインの新幹線と、
在来線の双方に乗り入れる 「新在直通運転」 の実験が公開されると聞き、
実験場所である九州新幹線の新八代駅に行ってきました。
公開日は6月12日の午前1時30分。
予定よりも早い飛行機で、鹿児島入りできました。
真夜中の取材になるため、鹿児島で食事をして時間をつぶすよりも、
早めに現地について小休止したほうがよいと考え、
予定より早い20時13分の九州新幹線 「つばめ」 に飛び乗り、
新八代駅に20時59分に到着しました。
ところが、新八代駅に着いたらなんと駅の売店が閉まっているのです。
なんとなく嫌な予感はしていたのですが、駅前に出て、予感が現実になりました。
駅前にはホテルが1軒あるだけで、真っ暗。何もないのです。
カエルの大合唱が聞こえるばかりで、
きっと昼間は、田園風景が広がっているのでしょう。
ホテルに着いたら食事くらいできるかも、と思ったのですが、
これも甘かった。ビジネスホテルですから、レストランなんてない。
係りの人に譲ってもらったカップラーメンで、わびしい夕食をすませました。
新八代周辺に食事ができる場所がないと知っていれば、
鹿児島駅で郷土料理を食べていたのに、と後悔しきり。
結局、肝心の取材の間は、ずっとおなかがグーグー鳴ってました。
まあ、かえって眠くならなくて、よかったかも。
さて、フリーゲージトレインですが、写真をたくさん撮りました。
本誌では使っていないのですが、私の自信作はこの1枚。
営業用ホームから走り去るフリーゲージトレイン。
行き先表示板がいっしょに映っている写真は、
他のウェブや雑誌にも掲載されていないのでは?
翌朝、眠い目をこすりながら、
「リレーつばめ」 で博多に向かうために、再び新八代駅のホームに上ると、
遠くにフリーゲージトレインが停車しているのが見えました。
昨晩見たばかりなのに、
なんだかとても懐かしく感じられました。
(No)
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